シナリオをお探しの方の利用はご自由にどうぞ。
(改変等もご自由に。利用については自己責任でお願いします。あと作者騙りはやめてくださいね)
実際のプレイ時にはフレーズや脅威名に歌詞を引用するが、インターネット上の公開ではNGなのでその点はご容赦いただきたい。
他のシナリオはこちら
http://yualismemo.blogspot.com/2018/07/trpg.html
◆モチーフ曲
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19807355
★ポイントまとめ
・シンプルでスタンダードな構成のシナリオです。初心者PLのいる卓にもおすすめ。
・半面、ギミックがなくひねりが薄いという見方もできます。GMの練習には向いていますが、上級者PLのみで占められた卓にはお勧めしません。
このシナリオはPC平均レベル2、PC3人を想定しています。
PCが2人の場合、脅威④をないものとして扱います。
◆ココロダンジョン
開始前に、NPC「平咲シズネ」が憧れる対象となるPCをひとり決める。
□導入フェイズ
ある平日、PCたちはそれぞれいつもの朝を迎えていた。
(学生のPCなら登校している時間。そうでないPCは何らかの理由で外出してもらうこと)
ただし、いつもと違って、ぼんやりとノイズのような何かが聞こえていた。
道を歩きながら、そのノイズが徐々に大きくなっていったとき、
周囲の風景が一瞬にして変化した。
晴れた空は曇天になり、町並みはどこか寂れたセピア調の色合いだった。
そんな風景の真ん中に、PCたちは一緒に立っていた。
(オトダマが「ココロダンジョンに引き込まれたみたい。近くにオトナシがいたのかも」と教えてくれる)
どこかにオトクイがいる気配がする。気を引き締めたほうがいいだろう。
活力の決定、倹約判定、アプリの購入を行う。
※以下、エリア01~03は好きな順番で訪れてよい。
□エリア01「がらくた広場」
PCたちの周りは、機械の部品や鉄くずが一面にばら撒かれた広場だった。
ところどころに箱状のテレビが積み重なり、塔を作っている。
(オトダマに訊けば「何かを受信できる機械が入っていそう」と教えてくれる。
発電機の起動後以降は、画面が真っ白に点灯している)
一見何の役にも立たないようながらくたばかりだが、
どこからかネイロの力を感じる何かがあるようで…?
PCたちが周囲を調べる行動をとった場合、クエストに挑戦できる。
▼クエスト「かすかなネイロを探して」
判定:【霊力】 必要成功度:1以上
達成:
PCたちはオトダマと協力し、がらくたの山からネイロの気配を探し出すことに成功する。
そうしてPCたちが拾い上げたのは、ひとつの機械部品だった。
うっすらと光るその部品から、わずかにメロディが漏れ出している。
それを聴いたPCたちはフレーズを獲得し、記憶を垣間見る。
脅威①を公開する。
PC全員はコインを成功度分獲得する。
「機械部品」を入手する。
フレーズ:
おぼろげなXX XXは きっと XXX
記憶:
オトナシの子供のころの記憶。
子供の頃からウタを作るのが好きな子供がいた。
歌が上手かったわけではないが、メロディを奏でたり、作ったりするのがとにかく好きだった。
□エリア02「巨大発電機」
街のはずれには巨大な発電機が置かれていた。
この街の街灯などはこの発電機で動かすことが可能らしい。
しかし今は完全に沈黙しており、動かすことができない。
オトダマによれば「これはウタの力で動く発電機」とのことだが…。
▼クエスト「発電機を動かしてみよう」
判定:【愛】 必要成功度:1以上
達成:
発電機はPCたちのウタに反応し、起動に成功する。
発電機の起動に伴って、周囲の街灯がともりはじめた。
発電機が轟音に混ざってメロディを奏で始める。
PCたちはフレーズを獲得し、記憶を垣間見る。
脅威②を公開する。
好きな色のネイロをひとつ獲得する。
フレーズ:
騒がしいXX 僕は XXX
記憶:
オトナシは誰とも交流せず、ひとりで過ごしている。
イヤホンからは、昨夜遅くまで調整していたDTMの曲が流れている。
それを聴いて、彼女はひとり、自分の世界に浸っていた。
□エリア03「電波塔」
PCたちは鉄骨製の電波塔ふもとに来ていた。
塔の中央には梯子があり、そこから展望台まで登ることができる。
展望台には『放送設備』があるが、壊れているようで使用することができない。
どうやら部品が足りないようで、そのままでは直すことも難しそうだ。
(がらくたの山で「機械部品」を入手している場合、
PCがそれを使うことを提案すると、クエストに挑戦できる。)
▼クエスト「電波塔を修理しよう」
判定:【技術】 必要成功度:2以上
達成:
PCたちは協力し、放送設備の修理に成功する。
(発電機が動いている場合、放送設備はすぐに動き始める)
修理された放送設備の中から、音楽が流れてくる。
PCたちはフレーズを獲得し、記憶を垣間見る。
脅威③を公開する。
フレーズ:
今日は XXしたいXX サチュレイター
記憶:
オトナシの視界には、PCの姿があった。
いつ頃からか、PCのことを目で追っていたことを、彼女は自覚していた。
これは、憧れなんだろうか?
電波塔の修理によってノイズのアプリストアに接続できた。
PC全員はアプリをひとつまで購入できる。
◆エリア02と03のうち、先にクリアしたクエストの直後
そのとき、電波塔の頂上(or電柱の上(エリア02))に何者かがいた。
コウモリのような羽を持った男性だった。
腹部に穴が開いており、明らかに人間ではないことが見て取れる。
(PCがオトダマ使い初心者の場合、「あれがオトクイだ」と教えてくれる)
「邪魔者が入り込んだか。
なに、気に留めることでもないな。
彼女のココロのウタは、じきに喰い尽くす。それをただ待てばよい」
そう言い残し、オトクイは飛び去っていく。
□エリア01(エリア02と03のクエストをクリア後)
(エリア02と03のクエストを両方クリアしたとき、以下の描写を行う。
『どこか遠くから、ノイズのような音が流れているのが聞こえる。
がらくた広場の方向からのようだ』)
聞こえてきたノイズは、がらくた広場にあった「テレビの積まれた塔」から流れているようだ。
それらの画面すべてが点灯し、映像が流れている。
PC立ちの近くにある塔の上に、誰かが座っていた。
彼女は「平咲 シズネ」と名乗る。
彼女はぼんやりと、遠くの空を眺めている。
「私は、どうしようもなく臆病だ。
今もずっと悩んでるんだ。どうしたら、あの人に近づけるかなって」
「あなたたちは、憧れている人はいる?
もしいるなら、どうやって近づきたいと思う?」
▼リクエスト「憧れの存在に近付くには」
達成:
「…そう。強いんだね」
彼女はそう言って笑った。
その時、彼女が座っている塔の画面がノイズから映像に変化する。
そこから音楽が流れ始め、PCたちはフレーズを獲得する。
記憶を垣間見る。脅威④を公開する。
PC全員は生命力が1D6点回復する。
フレーズ:
君に届ける XXX なくしてXXX前に
記憶:
平咲シズネは初めて、「自分以外の誰か」に曲を作ってみたいと思っていた。
それから何ヶ月か、パソコンの前で悩む日々が続いた。
その表情はどこか、明るさを伴うものだった。
「まったく、耳障りな音だ。
おとなしくしていればよいものを」
オトクイが片手をかざすと、周囲を取り囲むように小型のオトクイたちがやってきた。
「この数を相手にどこまで耐えられるか。
見せてみろ、オトダマ使い!」
▼クエスト「小型オトクイとの戦闘」
判定:【武勇】 必要成功度:2以上
達成:
PCたちはオトクイの群れを撃退することに成功する。
オトクイたちが弾かれ、音となって消える。
その音色でPCたちはフレーズを獲得する。また、記憶を垣間見る。
脅威⑤を公開する。
フレーズ:
手をXXXXXまま ずっと XX 遠い XX元へ
記憶:
平咲シズネが作る曲はほぼ完成していた。
でも、どうすればこれを、接点のないPCに聴いてもらえるだろうと彼女は悩んでいた。
その様子を、窓の外から、黒い影を纏う何者かが見ていた。
「やはり、小物では話にならんか。
いいだろう。私が直々に相手をしてやる」
オトクイはそう言って、PCたちに襲い掛かる。
□決戦フェイズ
□終了フェイズ
PCたちはオトクイの撃破に成功する。
現実世界へと帰還したPCたちの近くに、平咲シズネも立っていた。
彼女は目覚めたばかりのようでぼんやりとしているが、次第に意識がはっきりと戻る。
「突然こんなこと言うと驚くかもしれないけど、
あなたに、聴いてほしい曲があるんだ」
このシナリオをクリアした初音ミクが自分のオトダマのPCは、
「エレクトロサチュレイタ」が習得可能になる。
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